診察室にいたのはいつもの先生じゃなくてチャラい若い人。若「あーこれオタフクだね」私「検査くらいしてよ!」若「カルテ書いちゃったからオタフクってことで!」→後日、修羅場に。
631:名無しさん@HOME2012/01/15(日) 11:52:53
受験シーズンなので一つ
中3の来週高校受験、というところで首の辺りがぐりぐり痛くなって来た
保健室に行くと
「もしかしたらおたふく・・かな?お医者で見てもらって」
と言われ、時期が時期だけに青くなり学校帰りに掛かり付けの小児科に行った
しかし診察室にいたのはいつもの先生ではなく、何か今でいうチャラい若者だった
「あの・・先生は?」
と聞くと
「学会。安心して。僕次男で、ちゃんと医者だから」
そう言われ、とりあえず診てもらうと
「あ、これオタフクだ。よかったね~学校休めるよ~」
いいわけない。
冗談じゃない!と
「あの!!検査とかしなくていいんですか!?」
と聞くと
「血液検査とかあるけどねぇ、でもそれオタフクだし。もうカルテそう書いちゃったし」
医者の言うことだからというのと、オタフクの恐怖とですでにアワアワなっていた私は、呆然としたまま母の職場に連絡した
母も話を聞き「え!?」と悲鳴
とりあえず帰宅したら速攻、薬飲んで寝ろと言われた
半泣きで帰宅した私はもらった薬を飲み、オタフク風邪になったことがある友人の腫れた顔を思い出し、
「私もああなるのか。高熱が出て、顔が腫れて・・しかも入試当日もそうだったら浪人!?」
一人だけ高校行けない自分を想像し、大泣きした
とにかく「浪人」という言葉、「落ちる」という言葉が怖くてたまらなかった
(多分、インフルエンザとかそういった受験生の救済措置とかあるんだろうけど、
受験はその時に受けないといけないという決まりのようなものがある、と思っていた)
「本当にそれ、オタフク?」
と母に言われ、私も不審だったのでもう一度、同じ所に行き、
今度は検査も徹底的にしてもらうことにした
診察室にいたのはいつもの先生
ホッとして経緯を話すと、先生は首を触りながらそれを聞いていたが、みるみるうちに赤くなり
「○○を呼びなさい!!」
と受付に怒鳴った
しばらくして来たおとといのチャラい先生
「お前・・何て奴なんだ!!」
先生はそう言うとチャラ先生の顔目掛けて身近にあった聴診器を投げ付けた
「どこがオタフクだ!しかも何て診察の仕方をした!この子は受験生なんだぞ!!」
するとチャラ先生
「まぁ、だってオタフクの兆候あったし。でも、よかったね。元気そうで」
「そう言う問題じゃない!!」と怒鳴ると、先生は私に
「もう学校行っていいよ。大事な時期に2日間もムダにさせて本当にすまなかった」
と深々と頭を下げた
チャラ先生は私に手を振ると
「大丈夫!たかだか2日だし、受験なんてチョロイもんだよ」
ふと先生を見ると、鬼の形相になっていた。そのまま立ち上がると、「ちょっと来い」とチャラ先生の白衣を掴んで奥へと引っ張って行った
幸い、私はその後、熱もなく無事志望校に受かった
先生はその数年後に亡くなり、後を継いだのは何とチャラ先生
しかし今では小さかった医院もかなり大きくなっている
が、私の中であの2日間は本当に心の修羅場だった
見た目だけ大きい病院になってたら目も当てられない
乙。無事に受かったようでなにより。
問題はその病院の現在といったところか・・・
まぁ、チャラ医師がその一件でまともになったと思いたい。
でもこういう人間をみないで病気だけをみる医者ってのはたまに聞くな・・・
2日くらいどうってことないと言ってのける辺り、良くも悪くもエリートっぽい感じだが。
乙。病院が大きくなったのは、チャラ男先生は医師よりも経営者として才能があったと思いたい。
うちの近所の病院も、二代目で大きくなった。
病院を大きくした若先生は、ハッキリ言ってヤブ。本人も在学中から自覚していた。
(自分は医師には向いてないと考えていたが、跡取りなのでほぼ強制的に)
結局、免許はとったものの経営に専念して成功したのだが。
若先生に実際に診察して貰った経験のある年寄りは「人柄は良いんだけどねぇ」と、口を濁している。