祖父が喫茶店をやってる。そこへ着飾った老夫婦が来店し孫の誕生日会をしたいから貸し切りさせろと。店は小さい子供はお断りしてる。騒いでも叱らない親が増えたため。そう説明すると
手作業でピッキングし自家焙煎したコーヒーと、祖母手作りのケーキやパイに定評のある店
20席もない小さな店だし、昔からのお客を大事にしたいというんで、マスコミお断り
15年位前からは「小学生未満のお子様連れはお断り」も加わっている。
(子供が騒いでも叱らない親が増えたため)
この「小学生未満お断り」は徹底していて、祖父は孫たちも中学生になるまで店には出入りさせない。
で、今年の春、うちの娘が中学生になったので、定休日である祝日に誕生日祝いの会を祖父の店で開いた。
娘の仲の良い同級生も何人か呼んで、けっこう楽しいお祝い会になったんだけど……
その数日後、着飾った老婦人が来店、コーヒーとケーキを飲食し、会計の時にこう聞かれたそうだ。
婦人「うちの孫のお誕生会をやりたいんだけど、貸し切りはおいくらからなのかしら」
祖母「うちは貸し切りはやっていないんですが?」
婦人「先日、こちらでお誕生会をやっていると聞いたんですけどねえ」
祖母「あれは孫のお祝い会で、あくまでも身内のことですので」
婦人「ま! 自分の孫と、よその子は差別をする気なの!?」
一気にヒートアップしたご婦人に祖母はオロオロ、祖父にバトンタッチ。
祖父「えー…、そちらのお孫さんはおいくつでらっしゃいますか?」
婦人「七歳。七五三のお宮参りのあとにやりたいのよ」
祖父「当店は中学生未満のお子様のご入店はお断りさせていただいております」
婦人「同じ未成年じゃないの! 差別は良くないわ!」
祖父「何と申されましても、当店は中学生未満のお子様のご入店はお断りさせていただいております」
その後、3分くらいご婦人は文句を言っていたらしいが、祖父は丁寧に「お断りします」で終わらせたらしい。
「あそこの喫茶店は子連れを差別する酷い店だ」って噂を○丁目の??さんが言いふらしてるよ、と。
??さんというのは、先日の老婦人のことのようで、
その??さんの外孫というのが、先日、うちの娘のお祝い会に来た同級生の一人。
噂から推測するに、
外孫が素敵な喫茶店のお誕生会にお呼ばれしたらしい。ケーキがとても美味しかったらしい。
外孫ばかりが幸運なのは良くない、不公平だ。
そうだ、内孫ちゃんの七五三会をその喫茶店でやればいいんだ。
なのに、断られた。差別だ、不公平だ、そもそも中学生未満お断りなんて子連れ差別だ!
店に悪影響がなければいいと思っていたが、実際はその逆。
子供お断り=静かでいい店、ということで、新規のお客さんがそこそこ増えてるらしい。
キチママっていうか、キチババの話でした。
愚痴?悩み?相談?
どう見ても愚痴なのでは
結果オーライで良かったですね。
客商売で個人経営だとそう言った喧しくて理不尽なクレーマーもダイレクトに来ると思いますけど、そのこだわりを大事にしていって貰いたいと思います。
本当に、うるさい子供よりその子供をしからない親にはほとほと困ったものです。